真っ白なお月様 2013年04月15日

　　事の始まり。

　　　それは、会話ほど邪魔なものはない。

　　　ましてや、互いの食事や笑顔‥

　　　そんな時間は意味をなさない。

　　会って、始まり、やって、終わり。

　　　それが全てで事が成り立つ。

　　他に何を必要とする？

　　快楽と欲求こそが互いの言葉に代わる全て。

　　何十枚、何百枚と撮る姿。

　　　薄暗い部屋の中でシャッターの音が響くたび、

　　　俺の中の思考が固まり、集中が増す。

　　何をして欲しい？

　　　女の望む醜態の姿、形が見え始める。

　　自ら絞り上げる、その乳房。

　　　恥ずかしいなら、揉み潰せ！

　　　全面に突き出した胸を前に書く言葉。

　　　卑猥な文字の数々に埋め尽くされて、

　　　想像の中に思いを巡らせる。

　　卑猥に開くその口で、

　　　何人の男の肉棒を咥え飲み込み舐め回したのか？

　　　過去を振り返り描き書いてやるのも悪くない。

　　いろんな男達の肉棒を舐め回してきたんだろう？

　　いつから‥

　　その口の中の歯は消え、

　　何をする為の口に生まれ変わったのか‥？

　　皮肉にも、今、自らその口に塗った口紅で

　　その過去を体に綴ってやろうか‥。

　　想像は現実を超えて未来へと繋がる。

　　　必要な拘りは執着へ。

　　アンバランスの中にあるバランス感覚。

　　足を開き両手を組んだその姿で、

　　　匂い立つ淫臭。

　　あるべきはずの物は何もなく、

　　　口の中に広がる真っ赤な肉欲の壁。

　　　しゃぶる‥

　　　咥える‥

　　　舐めて‥

　　　射精された全てを飲み込む。

　　生肉のオナホール。

　　あと、数年経てば50歳になる女。

　　淫斐な世界の中で‥

　　　その姿を晒し、

　　　死ぬまで溺れてゆく。

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